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 ホーム > 近藤秀秋 > 商品詳細
 商品詳細
  音楽の原理 (書籍) 著・近藤秀秋

販売価格: 8.640 円 (税込)

希望小売価格: 8,000 円+税

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全音楽人必読。音楽の謎がいま解明される。物理学、心理学、認知科学、文化人類学、音楽学、音楽理論…あらゆる知の領域を越境し、音楽の淵源にせまる。

「本書の目的は2つ、学際的なアプローチで<音楽に関する汎的な知を更新すること>と、<音楽の意味するところの極みにあるもの>の提示である。全体は3部に分かれ、音楽の原理、音楽のコンテクスト、音楽の実践の3つから音楽の本質にたどり着こうとする。物理学、生物学、記号論、宗教、社会、さまざまな音楽理論から栄養学まで、音楽に関するありとあらゆる領域を1人で記述/整理しようとするきわめて野心的な試みだ。文体が硬いので、慣れるのに少し時間がかかるのだが、内容は独善を避けた常識的で公平なもので、既存のさまざまな音楽辞典と比べても、はるかに的を射た記述になっている。2段組で550ページという量なので、個々の領域に付いてはエッセンスをまとめる形になるが、重要な内容を簡潔に知る事ができるのはありがたい。特に、世界の文化と音楽を整理した6章と、西洋音楽の機能和声と対位法、ジャズやフラメンコ、イラン、インド、日本、インドネシアの伝統音楽の形式を整理した8章は、音楽を志す人たちにとっての基本的な知識として押さえるべき内容である。本書は、音楽が成立するための具体的な音組織の事例が、背景となる文化と共に概観/理解できる便利な一冊だ。」 (横川理彦、「Sound & Recording Magazine」2017.4号)

「音楽の理論書も随分といろんなものが出てくるようになった。音律だけについて解説したものから、前号で紹介したアフロ・ラテンのリズムについての技術書などなど、テーマは細分化されそれぞれの問題意識にそっと音楽書は、世界的に見てももりだくさんだ。しかし、『音楽の原理』のように美学、カルチュラルスタディーズ的な考察から、演奏技術や作曲法についてまで網羅したものまでとなるとどうだろう。音が音楽化される原理、背景についてこれほど饒舌な本は果たして存在しただろうか。音原理を見つめてきた著者が日本の音楽界に提出したパラダイムの分厚さに納得しつつも驚きつつ、この総体をシフトする強者の出現が待ち遠しい。」 (高見一樹、「intoxicate」125号)

「近藤秀秋著『音楽の原理』がアルテスパブリッシングから出た。著者は演奏家で作曲家、録音エンジニアでプロデューサーでもある。本書では古今東西の哲学や宗教、民族学や物理学、身体論などを駆使して構築した自身の音楽観、音楽理論を開示。領域を超えた思索は体系的で実践的だ。」 (朝日新聞.com)

「ギタリストである著者が、本業の音楽活動を中断して書きあげた576頁の大著ですが、テクストがどんな思想書より平明なのは、著者が実践家であり、同時に作曲家であること──特に「デザインされた音楽」「作曲によってデザインされた関係構造」という言い方に登場する「デザイン」の概念は、本書を理解するうえでとても重要と思います──から、現場で意味を持つ言葉、持たない言葉がどのようなものかよく知っていることによると思います。ギター演奏するときの著者の、一点を切り出すような洗練度と対照的に、広範な知的欲求と書くことに対するやみがたい衝動を背後に感じさせる本書は、「音楽とは何か」というシンプルな問いに学際的にこたえようとしたもので、タイトルや即物的な書物のたたずまいはもちろんのこと、音楽のコンテクストにも配視した百科全書的性格や、音楽を通して現実と格闘しているという点でも、エルンスト・ブロッホの『希望の原理』を思わせる良書になっています。」 (北里義之)

「そもそもなぜこうした途方も無い規模の命題に取り組んだのかが、終盤になっていよいよ明かされる(個々の章の詳細については、実際にお手にとって確かめられたい)。極めてシンプルな帰結だが、近藤秀秋という音楽に取り憑かれた人間の、生きることへの止むに止まれぬ手段—生存に関わる格闘そのもの、その現時点までの集大成—が本書であったということが。読者はそこですとんと腑に落ち(リアリティを持ち)、読み進んできた膨大な量が納得される。
576ページという分量に圧倒されるが、細部を成す文章スタイルは至って平易である。感情と理知との間のニュートラルな距離感、過不足ない長さのセンテンスからは、語られる領域が多岐に亘っているにも拘らず一定のピッチのようなものが感じられる (とりわけ第Ⅱ部は、それだけで音楽を軸として編み直された世界文化史となっており、音楽に関わる者のみならず、文化事業や観光業に従事する方にも一読を勧めたい。新たな地平が開けるはずだ)。様々な事象に応用できそうな真理を含む数々のセンテンスから最も強く心に刺さったのは、「文化と音楽との関係とは、文化が音楽に影響を及ぼすという一方的な働きを見せるものではなく、音楽も文化に影響を与えるという相補的な関係を築いている」(p.323)というくだりである。思えば音楽から怒涛のような感動を受けることが少なくなったと言われる昨今、この現象はどこに端を発するのか。我々を取り巻く文化が、いつ・どこで(フレーム)、誰によって(パースペクティヴ)といった構造上の明確さを欠くという均一化の事実にか、我々自体の主体性や個性のなさが逆に文化のほうに吸い上げられているのか、その相互作用により生み出された膠着状態なのか、と問わずにはおれないタイムリーさで迫る。究極、「我々が深い衝撃を受ける音楽とはどういうものか」を顧みれば、それは先に述べた著者の生き様そのものとシンクロしてくる。「切実さ」を嫌が応にも感じさせる音楽、に他ならない。どのようなスタイルのものであれ、この人間は音楽をやるしかなかったのだ、音楽をやること以外は死に等しい、と直截な強度が押し寄せる音楽。そういう音楽=音楽家に出会うことは現在では少ない。器用に何でもこなせるタイプの音楽家は増えているのかもしれないが、優秀だと感心することはあっても心が共振するような感動を覚えることはない。日常生活の延長の次元でしかないからだ。聴き手側も、音楽に癒やしやイージーさを求めるようになって久しい。字数制限と「分かりやすさ」の名目のもと、評論家の文章にも安直な表現ばかりが多くなった(気安いトークではなく「書けて」なんぼ、の世界であるはずなのだが。単なる情報供給源などもはや誰も求めてはいない)。
音楽だけがもたらすことのできる本質的な生の手応え(リアリティ)—それは核であると同時に捉えがたい神秘でもあるのだが—へ至る過程を、史実や人間の身体のメカニズムを丹念に解きほぐし、あらゆる照応関係を証左して積み上げた記念碑的な大著。ただの惰性となりかねない、音楽を発する行為や聴く行為を掘り下げるとき、寄す処(よすが)となる新境地がここに拓けたことをまず喜びたい。同時に、著者は筆者とほぼ同世代であるだけに、音楽が生まれざるを得ない痛切な始点をがっちりと捉え、向き合い、その知と情緒の複雑に絡み合う領域に大胆にメスを入れる実行力に、ただただ畏敬の念を覚えるばかりだ。」 (伏谷佳代、「Jazz Tokyo」)
   
 
 
商品詳細  
仕様 書籍
A5判・上製(ビニールカバー装)576頁
レーベル アルテスパブリッシング
録音 2016年11月初版
(作曲)
近藤秀秋(著)
(演奏)

 

(収録曲)

第Ⅰ部:原理
 第1章 身体性

 身体性の属する二つの世界/外部世界/内部世界
 第2章 内観
 内観と外観/音/人体/内観/音楽における内観の意味
 第3章 外観
 外観とは/パターン認識、外観の感覚的把握/外観の知覚/音響に
 おける外観/音楽全体から見た外観の機能と役割
 第4章 体制化
 認知/記号/体制化/体制のうちの外観/体制のうちの内観/
 意味体制化/体制化の全体構造

第Ⅱ部 コンテクスト
 第5章 経験世界・社会・文化

 経験世界/文化/文化の型/ゾロアスター教/ヒンズー教/仏教/
 中国の思想/ユダヤ教/キリスト教/イスラム教/西洋哲学/自然科学/
 資本主義・新自由主義/コンテクストと意味
 第6章 文化型と音楽
 音楽の意味指向性/ヨーロッパ文化圏/イスラム文化圏/南アジア・
 東南アジア/東アジア/アフリカ/ラテン・アメリカ/アングロ=アメリカ/
 オセアニア/コンテクストから意味へ

第Ⅲ部 実践
 第7章 実践の視界

 音楽の企投される場/方位の確定
 第8章 作曲
 作曲以前/バランス/二つの作曲:システムの創出か、システムからの
 創出か/既存の作曲技法(機能和声法/対位法/ジャズ/スペイン・
 フラメンコ/イラン芸術音楽/インド古典音楽/日本音楽/インドネシアの
 音楽)/作曲技法の創出
 第9章 演奏
 演奏の志向するものの同定/音響の制御/運動の習得/演奏の習得
 第10章 実践
 コンディショニング/実践

 
 
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